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みなさん、こんにちは。これ短講師 中小企業診断士の中里です。

まだ5月だというのに最近の日差しは夏のようですね。夏といえば1次試験!

ここからの道
みなさんは、申し込みは完了しましたか?東京や大阪地区で受験する予定の方は、受験票が届くまで試験会場がどこになるのか分からないので、ややモヤモヤすると思います。最寄駅から歩かないといけない試験会場の場合、試験会場までの移動で汗だくになり、試験会場では冷房で冷えてしまう、という「試験環境」への対策も必要です。また、荷物を準備するような時期ではありませんが、女性はもちろんのこと男性も1枚羽織るものを準備することをオススメします。(知り合いには、冷房で冷えてしまい風邪をひいてしまった人もいました)

シリーズで平成27年度の経営情報システムの解説を行っています。ちなみに、平成26年度の経営情報システムの解説はこちらにあります。

 

第15問

クラウドコンピューティングの実現にも使われる仮想化技術に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 仮想サーバの規模に比例してサーバの管理オーバヘッドが次第に大きくなることを、スケールアップという。

イ 複数の物理サーバを負荷分散装置に追加して1台の仮想サーバとする方式は、 顧客データの更新処理が多量に発生する場合に効率的である。

ウ 物理サーバを追加することで仮想サーバの処理能力を増やすことを、スケールアウトという。

エ ブレードPC方式のデスクトップ仮想化では、ブレードPCの処理余力をデスクトップで相互に有効利用することができる。

 

この問題は、仮想化技術に関する知識についての問題です。選択肢の内容がやや細かい論点となっているので、システムエンジニアなどで日頃から触れている人以外は、選択肢の内容の理解が難しかったのではないでしょうか?

「ア」は、仮想技術を導入することでサーバを複数管理する場合にオーバーヘッド、つまり共通的な作業の手間が増えること(間接費的なもの)を指し示しています。このような状態になることを示すキーワードは特になく、仮想化技術を利用した場合、すべてがメリットになるわけではなく、物理的なサーバが増えることのデメリットを説明しています。また、「スケールアップ」とは1つのサーバのリソース(CPUやメモリ、HDDなど)を増設することで性能を向上させる方式で、管理オーバーヘッドは変わらないメリットがあります。

「イ」は、前半の説明はスケールアウト方式を示しており、複数サーバを活用を前提としています。そのような構成のシステムでは、データベースでの更新処理を行う場合には、一つのストレージ(ディスク)を共有することが一般的であり、その場合に更新処理を行うとサーバの処理能力よりもストレージの処理能力が性能に大きく影響を与えることになります。したがって、データ更新処理を目的としたシステムではスケールアウトよりスケールアップで対応する場合が多くなります。(複数の技術を組み合わせることでスケールアウトを採用しながら実現することができますが、試験では一番シンプルな状態を想定しましょう)

「ウ」については、アやイの解説ですでに説明しているように、複数のサーバを追加し、処理能力を向上させる方式をスケールアウトと言います。

「エ」はブレードPCという聞きなれないキーワードを知っている必要があります。ブレードPCとはPCの本体をサーバ設備の中に複数のカード型のモジュールで搭載し、ハードの集中管理を可能とするハードウェアです。利用者側には入出力装置を接続したネットワーク端末を利用します。モジュール一つひとつが一つのPCとなるため、選択肢のような余力の活用はできません。
ブレードPC

以上のことから、正答は「ウ」となります。

仮想化技術については、クラウドコンピューティングなどに必要な技術となっており、診断士試験でも毎年出題されています。皆さんがお使いのPCでも仮想化技術を試せるソフトウェアがありますので、もし実物を見てみたいという方は、こちらからVirtualBoxというソフトウェアをダウンロードして試してみると理解が深まるかもしれません。(なお、使い方はこちらなどを参考に)

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