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みなさん、こんにちは。これ短講師 中小企業診断士の中里です。

いよいよこの週末から実務補習がスタートしています。東京地区と名古屋地区は木曜から、その他の地域は本日が初日になります。(前回のブログでも「今週末」と紹介しましたが、今年は開始が1週遅かったみたいです、すいません。。。)

実務補習では、中小企業の経営者からヒアリングした、具体的な経営・ビジネスに関する課題対策を提案する必要があります。これまでの試験の内容や知識だけでは対応が難しいところもあるかもしれませんが、同じ診断士を目指す仲間と協調して頑張って下さい。

ちなみに、実務補習の様子は、以前このブログでも紹介(前半編後半編)しましたので、不安な方は確認してみてください。

Meeting

前回は、2次試験の事例1と事例2を取り上げて特徴と対策をご紹介しました。今回は続きとして、事例3と事例4についてお届けしたいと思います。


 

あなたは得意?不得意?事例3

事例3は、生産管理に関する経営戦略がテーマとなる事例です。1次試験の科目でいうと運営管理の中の生産管理に関する範囲になります。実際に出題される事例企業は製造業に分類され、自社工場での生産を行っており、生産現場での様々な課題や今後の戦略が問われる形式になっています。

問題の構成は比較的安定していますが、グラフなども交えて出題される場合があり、幅広い分析能力と対策立案能力が問われることになります。

事例3では、第1問~第4問で構成されることが多く、うち一つの問題で設問が2問出題されるパターンが多くなっています。

第1問:環境分析(主に内部環境)についての問題
第2問:現在の問題や課題に対する対策についての問題
第3問:顧客からの要求への対応についての問題
第4問:今後の戦略(海外進出や新規事業)についての問題

事例3では、生産面に関する特徴を把握する必要があり、第1問では事例企業の強み・弱みについてしっかり把握する必要があります。解答に必要な要素は、与件文に記述されているのですが、点在している場合があり与件を読んで、現状分析を行う能力が必要となります。また、弱みの部分については、第2問で対策を問われるパターンも多くありますので①生産工程のどの段階が弱みになっているか②前後の工程への影響度③改善策の手段(キーワード)に関する知識、などを論理的にまとめる能力が問われることになります。

また、解答手順としては事例1と類似したところもあり、設問間の関係性を考慮した方が解答しやすくなるパターンが多くあるのも特徴です。具体的には、第1問で分析させた強みの要素を、第4問や第5問などの今後の事業展開が問われる問題で活用するなどです。事例3では、与えられた情報(与件分やグラフなど)を使って状況の把握とそれに対する改善策の提案がポイントになりますので、学習としては生産管理で学習した知識の整理などを合わせて実施すると効果的かもしれません。

 

最後で最大の関門 事例4

事例4は、財務・会計に関する経営戦略がテーマとなった事例です。当然、計算をして解答を導き出す必要がり、受験生の多くが「ニガテ」意識を持っています。また、1次試験ではNGだった電卓の利用が可能ではありますが、①計算に必要な数値・条件が散らばっている②端数処理などが曖昧で計算ミスを誘発しやすい、などの特徴があります。

事例4の問題構成は、第1問~第4問程度の出題になりますが、計算や計算過程、算出した結果から述べる提言など解答パターンが複数あるので解答にあたって、何を求められているかをしっかり把握する必要があります

・第1問:経営分析についての問題
・第2問:CVPやCFなどの問題
・第3問:投資判断や取替投資などの問題
・第4問:財務・会計に関する知識の問題

事例4では、出題されるテーマが比較的特定できるのが特徴です。

・経営分析(経営状況の定量的分析、指標値の算出、指標に基づく分析)
・CVP・セールスミックス
・CF
・FCF計算・NPV計算
・意思決定(ディシジョンツリー)

この他にも個別問題として出題されるテーマはありますが、上記のテーマが安定して得点できるようになっていれば、ほぼ合格点(6割)は獲得できると思います。特に経営分析は、第1問に必ずと言ってもいいほど出題されるテーマなので、しっかり得点を獲得できるように抜かりなく対策を行う必要があります。

また、事例4では計算のための前提条件の記述や端数処理などの細かな指示が曖昧な場合がみられます。単に計算問題集などで計算力を身につけるだけではなく、やはり本番試験問題(過去問)を活用して、問題の特徴を把握して、問題に応じた対応方法をしっかり準備しておく必要があります。
そして、受験生泣かせなのが「計算過程」の記述かもしれません。本試験を経験した方はわかると思いますが、意外と解答欄が小さく、必要最低限のことしか記述できないようになっています。したがって、計算方法についてしっかり理解し、要点をアウトプットできる必要があります。計算過程を記述させる問題については、部分点も想定されるため、加点要素を見極めて解答欄に記述することが必要です)

具体的な対策としては、1次試験の財務・会計と同じく、継続的かつ習慣的に計算問題にアプローチするのが効率的だと思います。事例4向けの計算問題集を用いて、繰り返し解いていきましょう。

point

苦手意識を持つ人が多い、事例3と事例4の特徴と対策について述べてきました。テクニック的な部分は様々ありますが、本質的には継続的に過去問を解きながら、与件文の分析力や解答の構造化を習得して、本番試験で「いつも通り」を実施できるようにすることが2次試験対策になります。

さて、次週は「2次試験の突破に向けて心掛けること」をご紹介したいと思います。

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