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みなさん、こんにちは。これ短講師 中小企業診断士の中里です。
2次試験まで2週間と少しになりました。いよいよ、直前期です。受験生にとってこの時期は、勉強の状況もさることながら、体調の管理も大事になる時期です。だいぶ涼しくなってきていますので、しっかり体調管理をしてもらって、ここまで勉強してきた成果を25日の2次試験で存分に発揮してください。

落ち葉
ここからは無理して事例をこなしていくより、自分にとって相性のよい事例相性の悪い事例を見極めて、リズムを作ることが大事だと思います。難しいと感じた問題でも、いつもの切り口を使って解答を作成できれば、50%程度は点数が入りますので、よく言われる「いつも通り」を実践できる工夫をしてください。

さて、今日は「出題の趣旨」を活用した平成26年度の事例問題を分析の続きで事例4にアプローチします。事例4については、計算手順については、他の解説やブログにお任せして、要求内容と趣旨を照らし合せて、どんな点に気づけばよいかを分析したいと思います。

事例4

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第1問

「D社と同業他社の財務諸表の数値をもとに、D社の財務状態の評価目的にかなった財務比率を選択し、計算して説明する能力を問う問題である。」

事例4の第1問は、近年の少し変化球の問題から過去の定番問題の形式に戻りました。設問要求では「競合他社と比較して優れた財務指標、課題となる財務指標」の指摘となっています。設問文には「貸借対照表、損益計算書を比較して」と指示があるので3つの指標でバランス良く財務諸表を活用する必要がありそうです。趣旨をみると「財務状態の評価目的にかなった財務比率を選択し」となっていることから、定番の「収益性・効率性・安全性」の3つの指標を使って、優位点・課題点を分析することが求められていると考えられます。また、この手の問題は与件文をヒントにして指標(勘定科目)を特定する力も必要となりますので、与件文のどこの記述と財務指標が対応付けられるか説明できるようにする必要があります。

ポイント:
財務指標として定番の「収益性・効率性・安全性」でポイントとなる指標を抑えておくこと。数値の算出については、受験生の全てが正しい値を算出していると考え、計算ミスや単位の漏れ、桁数、解答欄の間違えなどの「うっかりミス」に注意してください。また、経営成績などの記述問題については、与件のキーワードを活用して、具体的な表現で記述をしてください。

 

第2問(設問1)

「与えられた条件のもとで特定の店舗における収益、費用等を把握し、意思決定の違いが予想キャッシュフローの差につながっていることを理解する能力を問う問題である。」

設問の要求は「平成27年度の予想税引後キャッシュフロー」の算出です。制約条件として「平成26年度期末に改装した場合」と「平成27年度期末に改装した場合」の2種類を求める必要がありました。計算過程も記述される問題となっていたので、キャッシュフロー(CF)の算出に必要な要素をしっかり明記することが大切です。単に計算結果だけではなく、わかりやすい記述により部分点なども期待できるようにしたいところです。趣旨を確認うsると「収益、費用等を把握し」となっているので、収益(営業利益)と費用(減価償却費)についてしっかり意識する必要がありそうです。テーマとしては意思決定につながることから「節税効果」についても意識してください。

ポイント:
除却による損失(除却損)が発生することから節税効果が生じる点を考慮できるかがポイントです。CFの算出問題は、ここ数年なんらかの形で出題されているので、CF算出が苦手な人はしっかり事前に対策をしておくことがポイントです。

 

第2問(設問2)

「将来の予想キャッシュフローにもとづき、設備投資に対する採算性を判断する能力を問う問題である。」

設問の要求は「5年間の予測税引後キャッシュフローの正味現在価値を計算し」、「改装時期」の意思決定を行う問題です。設問1での計算結果を活用してNPVを求める問題となっています。現価係数表が与えられているので、各年の営業CFを算出して、現在価値に割引き、合計することで投資のNPVを算出する、定番の問題となっています。基本的には設問要求に合わせて、各年のCF算出、投資パターンごとにNPV、投資判断の3つの要素を記述することになります。こちらも計算過程の記述が求められているので、しっかり3つの要素を記述してください。趣旨でも「予想キャッシュフローにもとづき」となっているので、各要素に対して採点・加点を行っていたと考えられます。

ポイント:
単に計算結果や結論だけではなく、しっかり計算過程に必要となる要素を整理して記述することがポイントです。メモ書きのように雑に扱わずに、計算に必要な要素を人に説明するように記述することで加点につながる問題です。

第3問(設問1)

「製造部門における個別製品の限界利益率を認識する能力を問う問題である。」

設問の要求は、「限界利益率」の算出です。限界利益率については、1次試験でも出題されるテーマなので、知識としては問題ないと思います。単位の明記や小数点の表記に指示があるので、簡単ではありますが、しっかり要求事項について答える必要があった問題です。問題の難易度は高くないので、受験生の多くは正答していると想定されるので、この問題で失点をしてしまった方は、しっかり計算手順を確認しておいてください。

ポイント:
提示された資料を活用して基本的な計算を行う問題です。解答記述に対して指示があるので落ち着いて解答することがポイントです。

 

第3問(設問2)(設問3)

「各製品の収益性を意識し、需要と作業時間に制約がある条件下で、最適なプロダクトミックスを提案する能力を問う問題である。」

設問2と設問3はセットでプロダクトミックスに関する出題となります。こちらも1次知識で対応が可能ですが、貢献利益や時間あたり限界利益について整理する必要があります。また、第2問と同様に計算過程を記述させる問題となっているので、計算途中での要素を整理しておく必要があります。設問2では、各製品の単位あたりの限界利益設問3では、製品ごとの貢献利益と全体での営業利益額を結論とともに記述しておく必要があります。

ポイント:
計算過程を丁寧に記述することがポイントです。特に設問2では「求め方」と要求されているので、数式などをしっかり明記しましょう。

 

第4問

「輸入業務における為替リスクのヘッジ手段とその効果に対する理解力を問う問題である。」

こちらも基本的には1次知識で対応できる問題です。設問の要求は「為替リスクを軽減する方法」と「それぞれの手段を用いた際、円安になった場合、円高になった場合の影響」を説明することです。知識としては「為替予約」と「オプション取引」に関する内容を知っておく必要がありましたが、定番問題なので暗記していた人も多いと思います。それぞれのリスクヘッジ手段についての、円安・円高の影響度を一度まとめておくと良いと思います。

ポイント:
為替リスクを回避するための手段(為替予約とオプション取引)とそれぞれの為替変動時のメリットデメリットをセットで覚えておくことがポイントです。

事例4では、計算を使って説明をすることが求められていますので、単に結果だけがあっていることだけではなく、計算途中も正しく整理する力が求められます。逆に言うと、計算ミスなどで結果を誤っても、計算過程が正しく記述されていれば部分点などで大きな加点がされる可能性があります。計算が苦手な方ほど、しっかり計算過程をまとめられるようにしてください。

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