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みなさん、こんにちは。これ短講師 中小企業診断士の中里です。
9月も最終日となりました。いよいよ、中小企業診断士の第2次試験の本番まで25日です。皆さんも最後の追い込みに入っている頃だと思いますが、この時期からは「新しいこと」にはチャレンジせずに、これまで培ってきた「自分の型」を磨くことを主眼に学習することをおすすめします。特に直前1週間の予定は詳細に立てて、しっかり対応ができるよう具体的な計画としてください。

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さて、今日は「出題の趣旨」を活用した平成26年度の事例問題を分析の続きで事例3にアプローチします。分析のポイントは、設問文のどの点に着目する必要があるかです。

事例3

精密機器

第1問

「X社からの受注を拡大してきたC社の事業の変遷を把握し、C社の強みと弱みを分析する能力を問う問題である。」

事例3は毎年、何かしら強みを持った製造業が事例企業として取り上げられます。平成26年度の問題でも精密部品について一貫生産体制を特徴とする企業です。設問要求は「C社の強みと弱み」の指摘ですので、環境分析(内部環境)の問題となります。ただし、「事業変遷を理解した上で」となっているので過去の強み(弱み)が環境変化によって変わってきている可能性があるので、与件文の分析の際には注意が必要です。趣旨にも「事業の変遷を把握し」と条件がついているので、設問文の条件をしっかりチェックする必要があります。

ポイント:
C社はX社との依存関係から成長した企業であることに注目が必要です。その結果として、営業面と生産面(生産体制)に特徴を持っているので、それぞれを強みと弱みでまとめることがポイントです。

第2問

「C社の切削工程の作業方法や設備メンテナンス方法の課題を把握し、問題視されている加工不良率を解決する能力を問う問題である。」

設問の要求は「加工不良率を改善する具体的施策」です。施策が要求されているので、問題点の指摘にとどまらないようにすることに注意が必要です。制約条件として「切削工程」に限定されいるので、その作業工程を確認することが重要です。趣旨にも「作業方法」、「設備メンテナンス方法」が取り上げられているので、与件文の切削加工に関する記述から切り口を作業面とメンテナンス面に切り分ける必要があります。実際の与件文の記述はあまり「作業面」については直接的に記述されていないのでやや難しいかもしれません。

ポイント:
「切削工程」という制約条件に従って、切削工程に関する記述から切り口を設ける。現状は故障対応が中心となっていることから、①不良改善を中心とした作業にすることと、②メンテナンスの作業に関する標準化などを指摘できるかがポイントです。

第3問(設問1)

「X社の国内調達先の集約と在庫管理業務および発送業務の移管が行われることによって 得られるC社のメリットを分析する能力を問う問題である。」

設問の要求は「業務移管によるメリット」の指摘です。新しい取り組みの効果を指摘することになるので分析問題となっています。移管される業務は「在庫管理」と「発注・発送業務」となっているので、この点について記述されている与件文を特定して現状の課題を分析する必要がありそうです。いくつか情報が分散しているので、与件文からうまくまとめることが必要になりそうです。基本的には、「在庫」、「受注情報」、「顧客との接点」などの指摘が必要となりそうです。

ポイント:
分析問題となるので、与件文をしっかり分析することが必要となります。移管される業務内容をキーワードに与件文を把握することがポイントです。

第3問(設問2)

「X社からの在庫管理業務および発送業務の移管に対応するために必要となるC社の生産計画や資材調達計画の課題を把握し、解決する能力を問う問題である。」

設問の要求は「生産計画や資材調達計画の改革」についての助言です。設問1で指摘したメリットをより効果を高めるためにどのような課題解決を行うかを指摘させる問題となりそうです。160文字とやや長めなので、いくつかの切り口を設定して、課題と解決効果を因果関係として表現する必要がありそうです。生産計画の改善については、過去にも多く出ている論点なので、過去問を通じてどのような改善策があるかをまとめておくといいと思います。

ポイント:
生産計画・資材計画への改善策として、それぞれ2つ程度の切り口を設けて改善内容を指摘することがポイントとなります。取引先やその先の顧客のニーズに応えることが基本になりますので、与件文の現状把握の結果を解答にまとめる必要があります。

第4問

「X社1社への依存状態にあるC社の現状を把握し、今後C社がX社依存状態から脱却を図るために必要な戦略を提案する能力を問う問題である。」

設問要求は「販路開拓に向けた提案」です。制約条件として「C社の経営資源に注目して」となっているので、第1問で指摘した、C社の強みなどを活用した提案としたいところです。「中小企業診断士として」となっているので、環境分析を踏まえた解答が必要となりますので、外部環境などについても少し触れてもよいと思います。事例3では最後の問題で総括的に今後の戦略を提案させる問題が比較的多く出題されているので、C社の強いと市場の機会を組み合わせた「強み×機会」または「弱みの改善×機会」の切り口でまとめる必要があります。

ポイント:
第1問で指摘した、一貫生産体制の活用や弱みであった営業力などの改善による市場のニーズ(短納期・低価格化)などに対応する提案を行うことがポイントです。

いかがでしたでしょうか?事例3では、事例1や事例2と比べて、しっかり与件文を分析する必要がある事例となっています。逆にいうと、与件文に解答に必要な要素は揃っているので、しっかり分析を行うと安定して得点ができるようになると思います。
次回は、事例4について分析、解説してみたいと思います。

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