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みなさんこんにちは。これ短講師 中小企業診断士の中里です。
平成26年度の経営情報システムの解き方シリーズの本日2回目の更新です。

みなさんは、模試の申し込みは行ったでしょうか?
「まだまだ、模試を受けるような実力じゃないので。。。」と思った方は、少し考え直した方がいいかと思います。試験は8月上旬に必ずやってきます。それまでのアクションを具体的に考えると、6月〜7月は過去問中心の学習にしなくてはならず、模試の振り返りによる知識の補充・強化を行うには、4月〜5月しかないのです。ちょうど、GW頃に1次試験向けの模試を実施している、受験支援機関がありますので、積極的に活用してくださいね。

模試

ちなみに、模試を受けるのではあれば、可能であれば「会場受験」をしてください。本番の試験と同じ時間で、2日に渡って7科目を一気に受験する経験・体験が8月の本番に非常に有効です。(おそらく、今から最も早い模試はここだと思います)

それでは、第20問の解説を始めたいと思います。


 

第20問

ITプロジェクト成功のひとつの鍵は、適切なビジネスアナリシスである。これに必要な知識とスキルの標準として、IIBA(International Institute of Business Analysis)が2009年に発表したBABOK(A Guide to the Business Analysis Body of Knowledge) 2.0がある。これに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア BABOKでは、新しいソリューションを実現するための要求を、ビジネス要 求、ステークホルダー要求、ソリューション要求、そして移行要求の4つに分類している。
イ BABOKのソリューション要求に含まれる機能要求とは、ソリューションが有効に存続するための環境条件や、システムが備えているべき品質のことである。
ウ BABOKの知識エリアは、それぞれビジネスアナリシスの実行フェーズに対応している。
エ BABOKは、ビジネスアナリシスのタスクを実行するプロセスやタスクの実行順序について規定している。


システム開発に縁がない方には、聞きなれないキーワードかもしれませんが、開発プロセスの体系化のひとつである、「BABOK」についての問題です。BABOKでは、システム開発をする際の、入り口である「業務分析を行うための知識体系」にフォーカスしています。つまり、どんな知識をもっていれば業務分析ができるのか、についてまとめたガイドラインのようなものです。

このような問題は、知識で解答できる人は少人数だと思いますので、選択肢をうまく分析して解答に近づきたいところです。

まず、問題文に提示されているように、ビジネスアナリシス(業務分析)に必要な知識なので、「エ」の「タスクを実行するプロセスやタスクの実行順序」というの知識というよりは業務分析の方法論に位置付けられる説明ですので、選択の優先度は下がります。

また、「ウ」の「知識エリアは、(中略)実行フェーズに対応」についても、業務分析の知識体系という観点では、特定分野に偏ることになるので妥当性が低いと考えられます。

「ア」と「イ」が選択肢として残るのですが、この2つの絞り込みはやや難易度が高いです。システム開発では、特定の業務を実現するために必要な要望と業務に必要なわけではないが、実現するシステムには必要となる要望が存在します。それぞれを「機能要件」「非機能要件」と言います。前者は「データを登録する」や「印刷をする」などの個別機能として具現化できるもので、後者は「24時間稼働する」「不正アクセスを防止する」などの個別機能にはならない要件です。この知識があると「イ」の「機能要求」の説明が誤っていることに気づくと思います。

以上から、答えは「ア」となります。


 

知識としてわからない問題に対しては、うまく「仮説」を立てて選択肢の妥当性を検討・検証しながら解答に近づくような力が必要な場面も出てきます。このような力を「現場対応力」と言ったりしますが、これから臨む過去問を用いた学習の中で、しっかり意識して培ってください。
(経営情報システムに限らず、現場対応力は他の科目でも必要となっています、経営法務の例もありますので合わせて確認してみてください)

それでは、続きは本日の夕方に。

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