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みなさんこんにちは。これ短講師 中小企業診断士の中里です。
平成26年度の経営情報システムの解き方シリーズの本日2回目の更新です。

診断士の試験では、中小企業を診断するために必要な基本知識について、診断士受験生がどの程度持っているかを確認しています。しかし、経営情報システムに関して言えば、「中小企業を診断するため」というより、「診断する際に診断士が効率的に活動するため」「中小企業の診断結果に対して効果的な対策を行うため」に必要な知識が多く出てきます。

診断士の活動

特に「診断士が効率的な活動するため」ということは自分のためでもあるので、試験だけではなく積極的にいろいろな場面で活用してくださいね。

それでは、第17問の解説を始めたいと思います。


 

第17問

下図のA〜Dは、システム分析もしくはシステム設計に使われる図である。図とその名称の組み合わせとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。

[解答群]
ア 図A:アクティビティ図 図B:ステートチャート図 図C:DFD 図D:ユースケース図
イ 図A:コミュニケーション図 図B:アクティビティ図 図C:オブジェクト図 図D:配置図
ウ 図A:ユースケース図 図B:DFD 図C:アクティビティ図 図D:コミュニケーション図
エ 図A:ユースケース図 図B:アクティビティ図 図C:DFD 図D:コミュニケーション図


 

システムの設計や要件整理の際に利用するモデル図とキーワードの対応付けの問題です。システム開発の経験がない人にとっては、キーワードだけではなかなか図のイメージまでは特定できないと思いますので、やや難しい問題であったと思います。

図Aは、システムに関係する関係者(物)を整理するためのUMLで定義されているモデル図です。「ユースケース図」と呼ばれるものです。誰が(何が)システムをどのように利用するのかを整理する図で、システムの要件を検討・整理を行う初期段階で用います。

図Bは、プログラムなどの判断パターンを表現するUMLで定義されたモデル図で、「アクティビティ図」と呼ばれています。処理の流れや判断パターンを表記することで、システム処理だけではなく、業務の流れなどの表現にも利用されることがあります。

図Cは、データの流れに注目して、インプットデータが処理を通じて、どのようなアプトプットになるかを表現した「データフローダイアグラム(DFD)」と呼ばれるものです。データの流れを把握するために、システム設計の初期段階で整理する際に用いられることになします。

図Dは、人やシステム内のオブジェクト(機能)がどのような関係でメッセージをやり取りしているかを表現する「コミュニケーション図」と呼ばれるものです。主にオブジェクト指向のプログラム開発をする際に利用されます。

各図の説明は、上記のようになりますが、この問題はあまり知識がなくても正解にたどり着ける問題です。

まず、解答の選択肢を見てみると、「ウ」と「エ」の項目は全く同じものが並んでいます。反対に、「ア」や「イ」にはその選択肢にしか登場しないキーワードが出てきます。つまりは、「ア」と「イ」は該当の知識だけがわかった場合に他を知らなくても選択できてしまうことになり、知識の確認をする試験としては、雑な問題になってしまいます。

そうすると「ウ」と「エ」が解答候補の可能性が高いです。あとは「DFD」か「アクティビティ図」を判別できれば良いことになります。「アクティビティ図」はアクティビティは「行動」や「活動」を意味する言葉なので、図表の中で「〜する」となっている要素が表現されている「図B」がアクティビティ図の可能性が高くなります。

以上から、答えは「エ」となります。


キーワードの組み合わせを解答させる問題は、必ずしも知識を覚えていなくても正答に近づくことができる場合が多いです。過去問を通じて、わからない問題でも選択肢間の組み合わせなどから、どんな条件で絞り込みができるかを自分なりに整理しておくと、「いざ」となった場合に、少しでも正答に近づくことができるはずですよ。

それでは、続きは本日の夕方に。

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