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みなさんこんにちは。これ短講師 中小企業診断士の中里です。

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それでは今週は、第16問の解説から始めたいと思います。


第16問

システム開発プロジェクトにおいて「経営層によるプロジェクト運営への関与が十分でない」ことが原因で失敗するリスクがあるとき、いくつかの対策が考えられる。

対策は回避策と軽減策に分けられ、回避策は、それを十分に行った場合にリスク事象ドライバー※を消滅させる措置である。他方、軽減策は、リスク事象ドライバーを消滅させることはないが、リスク事象の発生確率を減少させる措置である。
経営層からのプロジェクトおよびプロジェクトメンバーへの明確な直接的メッセージあるいは経営者のプロジェクトへの参画があれば回避策になり、そうでなければ軽減策になる。
軽減策にあたるものとして最も適切なものはどれか。

※ドライバー:誘発する要因

ア 関連組織の参画について経営者の指示を文書化する。
イ 経営層への定期的あるいはフェーズごとの報告の必要性について経営層の了解
を得る。
ウ 重要なタイミングにおける経営者の参加の重要性を説明し経営層の了承を得る。
エ プロジェクト要件の優先順位に関する経営層の考え方を文書化する。


システム開発プロジェクトにおけるリスクマネジメントの問題ですね。具体的な知識ではなく、問題文の内容と解答選択肢の内容を比較して回答を検討する必要があります。

問題文には「経営層によるプロジェクト運営への関与」の重要性とそれぞれ「リスク回避」「リスク軽減」の定義が示されていますので、これを手掛かりに選択肢を確認してみましょう。

まず、「ア」は経営者の指示を文書化し、組織の参画を定義付ける取り組みを説明しています。つまり、経営層が「プロジェクトのあり方」を示しているので、プロジェクト運営に関与していると考えられます。したがって「リスク回避策」といえます。

次に「イ」は経営者への報告を行うことについて了承を得ています。経営者がある程度の関与はすることになると思いますが、経営者の考えがどこまで明確になるのか若干曖昧な状態になりそうです。「関与が十分」と言えるか、少し疑問が残る選択肢ですね。

「ウ」の「経営者の参加の重要性を説明し経営層の了承を得」たということは、意思決定の際には経営層が関与することを意味します。したがって、「プロジェクト運営への関与」を行うことになり、「リスク回避策」と言えます。

最後の「エ」は、「経営層の考え方」を明確化することになりますので、「プロジェクト運営の方針」を示しており、プロジェクトでの意思決定に経営層が関与することになります。したがって、「リスク回避策」となりますね。

以上のことから、明確に経営層の考えをプロジェクトに反映するまでの関与がなされていない「イ」が「リスク軽減策」となり。答えが「イ」となります。


この問題は「知識」ではなく、論理性が必要となる問題ですね。問題文で提示されている「十分な関与」が何を意味しているのか、を選択肢を通じて把握して、一定の仮説に基づいて回答候補を選ぶしかありません。

このタイプの問題は、あまり出題はされないと思いますが、知識ではなく現場対応力で答えを導き出せる問題ですので、①知識問題ではないことに気づく、②問題文にヒントがあることに気づく、③選択肢の相互比較することに気づく、を瞬時に判断して対応してほしい問題です。

次の問題は、お昼に公開します。

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