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こんにちは。「これ短」講師 中小企業診断士の田中亮です。
前回に引き続き私の担当科目の過去問をみていきます。

今日は平成25年度の経営法務 第6問から第10問及び第12問です。
なお、問題は掲載しませんのでご自身で確認ください。
平成25年度 経営法務(中小企業診断協会ウェブサイト)

【第6問】(知識で解く/考えれば解ける:配点4点)

特許権の侵害についての問題です。
侵害への対応は比較的出題が多いところです。
この問題のポイントは、侵害の「おそれ」でも差止請求が可能であるということです。
これも基本的なことですし、これだけで正解が判断できると思います。

アが分からない場合でも難易度が少し高くなりますが解けないことはないです。
イからエは次のことを考えてみるとおかしいと分かるでしょう。
イ:侵害者が赤字だと損害賠償請求はできないのか。
ウ:輸入の段階で差し止めず国内に拡散してから逐一摘発するのは妥当なのか。
エ:既に公知の物は別の方法で生産されたと考えるほうが妥当ではないか。

とはいえ侵害対応はある程度細かいところまで勉強して欲しいところです。
この問題くらいのレベルであれば全部の選択肢をきちんと判断できるとよいでしょう。

【第7問】(考えれば解ける、かも:配点4点)

特許を受ける権利についての問題です。
特許を受ける権利はあまり詳しく勉強しないところと思います。
そのような言葉があることも覚えていない受験生が多いのではないでしょうか。

基本的には勘で25%にかけることになると思います。
でも一応選択肢をよく読んでみてください。
何となくウが怪しそうにみえるとラッキーです。
他はよく分からないけど譲渡はできそうな気がしませんか。
そう思えれば25%より高い確率で正解できるかもしれません。

【第8問】(知識で解く:配点4点)

特許権と実施権についての問題です。
この問題のポイントは専用実施権をきちんと覚えているかどうかです。
専用実施権は「専用」ですので設定範囲内では特許権者といえども実施できません。
実施をする権利は専用実施権者が専有します。

ちなみに消去法で解こうとした場合、ウとエが分からないと思います。
ウは考えれば分かるかもしれませんが、エは知らなければ判断できないでしょう。

【第9問】(解けない:配点4点)

地域団体商標についての問題です。
中小企業診断士としては地域団体商標制度を理解しておいて欲しいところです。
とはいえこの問題は選択肢の一つも正誤判断ができなかった受験生がほとんどではないでしょうか。
第7問、第12問と併せてどれか1問拾えば良し、としましょう。

【第10問】(知識で解く:配点4点)

意匠権についての問題です。
正答はアなのですが、おそらく消去法で解いた受験生のほうが多いのではないでしょうか。
アも組物の意匠の内容としては基本的なことですので覚えてほしいところです。
しかし、この問題はイからエが切りやすいので消去法でもよいと思います。
それぞれのポイントは次のようになります。
イ:意匠権 類似
ウ:関連意匠 本意匠の登録日から20年
エ:輸出

【第12問】(考えれば解ける、かも:配点4点)

著作権侵害についての問題です。
この問題は法改正にどれくらいアンテナを張っていたかが勝負です。
まず、cをみてください。違法ダウンロードの刑事罰化ですね。
改正当時にニュースでも頻繁に取り上げられた話題です。
これだけでウかエに絞れます。
ここまでできれば上出来と考えてよいでしょう。

もう一つ、eをみてみましょう。いわゆる「写り込み」に関する改正です。
これは適法になりますので答えはエと分かります。
改正論点2つで正解を導くことはできるので、よくできた問題だと思います。

まとめますと、
第6問、第8問、第10問は基本的な知識で解ける問題です。ここで12点。
第7問、第9問、第12問はどれか一つ当たればよいでしょう。ここで4点。
知財分野24点中16点(66.7%)ですので十分でしょう。
著作権の改正にうまく対応できれば20点(83.3%)も狙えます。

今回と前回とで意外と基本的な論点1つで解ける問題が多いことが分かったのではないでしょうか。

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