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「これ短」講師 中小企業診断士の松木和成です。

 

前回に続き、今回も「フレームワークで解答を導き出す」をテーマにお伝えします。

前回はフレームワークを使って解答を絞り込む一例をご紹介しましたが、今回はフレームワークを使って多くの解答を出す一例をご紹介します

本日活用するフレームワークは「7S」(下図)です。

 

7S

 

「7S」とは、経営戦略の立案から実行に必要な7要素の頭文字を取ったフレームワークです。7Sは、ハードのS(社長の意思決定で変えることができる要素)とソフトのS(社長の意思決定のみでは変えることができない要素)に分かれます。

 

ハードのS

Strategy(戦略)

Structure(組織構造)

System(システム:情報システムや生産システム、人事システム)

 

ソフトのS

Staff(人材)

Style(社風)

Skill(スキル)

Shared value (共通の価値観・理念)

 

7Sの活用方法を、H24年度事例Ⅰ第3問を例に説明していきますね。(ちなみに、H24は私が2次試験に合格した年になります。)

 


○H24年度事例Ⅰ第3問

日本国内で重要保安部品を自動車部品メーカーに供給しているA社では、表面加工処理の自動化システムなどを開発し、品質の確保を図ってきた。しかし、東南アジアの中でも労働者がまじめで勤勉だといわれるS国の工場に、品質保証のためのシステムを導入したにもかかわらず、X社向け表面加工処理が主であるS国の工場を日本の工場の品質保証レベルにまで引き上げるにはかなりの時間がかかった。それには、どのような理由が考えられるか。120字以内で答えよ。


 

これを7Sで考えると、一例として下記のように解答できます。これは、私が2次試験本番で書いた解答の再現答案です。(多少120文字をオーバーしていますがご容赦ください(笑)。)

 

System(システム)

生産システム:「自働化が労働者の機械化を招き 従業員のモラール低下を招いた為」

人事システム:「権限委譲が不十分で 従業員が製品異常に対処できない為」

Staff(人材)

「非正規社員が多く 定着率が悪い為」

Style(社風)

「S国は車の流通量が少なく 従業員が取引先企業の状況を考えにくい為」

Skill(スキル)

「言語の壁により 現場からの改善提案が困難な為」

 

「この解答本当に正しいの?」という微妙な解答も含まれていますが(笑)、フレームワークを使うとこのように多くの解答を導き出すことができます。ぜひ事例を解く際に活用してみてくださいね。

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