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「これ短」講師 中小企業診断士の松木和成です。

 

今の時期、今年初めて診断士試験を受験される方は、膨大な量のテキストに圧倒されているのではないでしょうか?

膨大な内容を効率良く勉強をしていくためには、どの程度まで理解を深めればいいのか見極めることが肝心です。

 

その1つの目安として、各用語は「人に説明できるレベル」まで理解を深めてください。

単語名とその意味を覚えるだけでは不十分ですし、逆に、人に説明できればそれ以上その用語は勉強する必要はありません。

 

例えば、みなさんは「ポーターの基本戦略」をしっかり説明することができるでしょうか?

「ポーターの基本戦略」とは、下記のことを言いましたよね。

 

ポーターの基本戦略

 

上図のように、企業の取る戦略を4つ(大まかには3つ)に分けたものでした。

では、中小企業の定石となる戦略は、どれだったか覚えていますか?









そう!「差別化集中戦略」でしたよね!(分からなかった方はもう1度テキストを見直してくださいね。)

 

では、なぜ「差別化集中戦略」が定石なのか、説明できるでしょうか?

これは、消去法で説明できます。

 

まず、中小企業はターゲットを広く取ることができません。なぜなら、中小企業は経営資源(ヒトやカネなど)が少ないからです。

例えば、訪問営業型のビジネスモデルを考えた場合、関東全域の顧客を相手にしようと思っても、数人の営業マンしかいなかったら、全ての地域をくまなく回ることはできません。

よって、上図の「コストリーダーシップ戦略」と「差別化戦略」は中小企業は取るべきではないことが分かります。

 

また、低コストの戦略(「コストリーダーシップ戦略」と「コスト集中戦略」)は、中小企業は取るべきではありません。

なぜなら、低コスト競争では大企業が圧倒的に有利だからです。

大企業は、「規模の経済」や「経験曲線効果」、「SPA」による利益の享受を受けやすくなっています。

このようなメリットがある大企業に対し、低コストの戦略で勝負をすることは無謀だと分かりますよね。

よって、「コストリーダーシップ戦略」と「コスト集中戦略」も選択から消えることが分かります。

 

すると、残った戦略は「差別化集中戦略」のみになります。

これが、中小企業の定石となる戦略は、「差別化集中戦略」であることの理由です。

 

このように各用語は「人に説明できるレベル」まで理解することを、1つの勉強の目安にしてください。

次回は、違う用語を例にして、今回の内容の説明を行っていきますね。

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